ArduinoはPocket Geiger (Type1)の夢を見るか? ノ巻

3.11のときにiPhone用のPocketGeigerを入手していたが、一通り近所を調べたらあまり使わなくなっていたのでArduinoに繋いで長時間測定器にでもできないかと、接続に必要な4極ミニプラグを買ってきた。とりあえず配線して探してきたスケッチで放射線を検出できるか見てみた。しかし全く検出されないので調べてみるとType1は増幅してやらないと直接Arduinoでは検出できないようだ。iPhoneはなぜ大丈夫かというと、繋いでいるのがマイク端子なので、マイクのアンプで増幅して検出していると思われる。マイクアンプの増幅率なら100倍とか1000倍くらいあるはずで、そのくらいの増幅が必要となる。
検索してみるとArduinoにPocketGeigar Type1を接続されている人は見つかるが、増幅に使用しているオペアンプは単電圧型のもので残念ながら持っていないものだった。オペアンプといえばヘッドホンアンプやDACで使用するために両電源のものならあるので、これを使って動かしてみることにする。正負電源は抵抗分圧で作り、片chを100倍の増幅率で抵抗を設定した(100k/1k)。これも手持ちで可能な抵抗で決まった値。
電源は006Pの9Vなので、正側4.5VでPocketGeigerの信号を増幅し、これをArduinoに繋いで放射線を検出する。電圧がおかしいと思ったら、電源コネクタからの配線が1列ずれて、オペアンプに電源が行っていなかったり。オペアンプの出力をデジタルPIN2へ、仮想GNDをArduinoのGNDへ接続した。
使用したスケッチはLCDへ出力する仕様だったが、シリアルで見れればいいので、LCD周りを外したり、検出したらメッセージが出るようにしたりして確認をした。あとは正しく検出できるかだが、通常の環境で頻繁に放射線が検出されたらやばいので、当然なかなか確認できない。放射線が出るもの(線源)をかざして放射線が検出される数が増えることで確認するしかない。そういうときのために放射能レンズ(SuperTakumar 1:1.4 50mm)がある(ウソ)。
ともあれ、無事にスケッチで放射線が検出され、線源を離すと検出されなくなることを確認できた。

測定器としては、測定した結果を記録したいところだが、PCにシリアル経由で保存するのなら、最初からPCにPocketGeigerを繋いだほうがいいわけで、ネットでサーバなどに保存するか内部ストレージに貯める方法が適当と思われる。ネットの場合はサーバがないのであきらめて、SDカードに保存する方向でSDカードDIP化モジュール(秋月)を入手してきた。しかしArduinoのIOは5VでSDカードに直接5Vが入るため、5V→3.3Vのレベル変換を噛まさないとつなげないことが発覚。このためにレベル変換のICを使うのも大げさなので抵抗分圧で行こうと思うが、抵抗を買わないといけないので、接続はまた今度。。

K10D + SMC PENTAX-M 1:2.8 35mm

(FRISKのケースがPocketGeiger本体、その上に載っているのがアトムレンズ)

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