Foveonセンサーデジイチでオールドレンズの罠 ノ巻
長い間、欲しかったが購入する機会に恵まれず、あきらめていたSD14であったが、チェックしていたヤフオクの出品で、終了前の通知に入札したところ、そのまま落札されてしまった。 思えば、4,5年前にキタムラで本体2万円くらいで見かけたが、まだ高いと思い見送ったところ、それ以降はほとんど出回ることがなく、あってもレンズキットで5万円ほどだったりして、買えなかった。 SD14は、DP1sと同じく、三層のFoveonセンサーを使用したデジイチであるが、大手メーカほど洗練されておらず、AF速度や連射速度などは期待できず、本体JPEG現像も信用できず、基本はRAWをあとで現像する必要があるということである。 落札したSD14はレンズにSIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACROが付いていて16.500円で、かなりお得だった。しかも最近、SIGMAでシャッターを修理されており、修理記録を見ると修理代が落札価格にかなり近いという、ちょっと気が引けるくらいであった。 17-70は手ぶれ補正こそないものの、広角から中望遠までカバーしていて画質もよく、1本だけのレンズとしては申し分なかった。 しかし、本来の目的は、FoveonでM42のレンズを使うということであったので、それを実行してみた。 ネットで調べた範囲では、SIGMAのデジイチのSAマウントはマウント自体はKマウントで、フランジバックはやや短く、電子接点に違いがある。マウントアダプターを使う上では、フランジバック以外は気にしなくてよいと考えていた。うちには、無限遠の出ないKマウント用のM42マウントアダプタがあり、これが実はSAマウント用なのではないかと考えていた。それを試す機会が来たのであった。 実際に試してみると、赤いしるしこそ少しずれているものの、ロックピンも止まって、無限遠も大丈夫そう。しかし、ピントリングを回すとなにかグラグラする。どうやらマウント爪の内径に違いがあって、KマウントよりSAマウントが広いため、固定出来ていないようだ。 とりあえずM42レンズが使えるようになったが、適当に撮ると測光がうまくいかず、真っ白な写真しか取れない。これには裏ワザがあって、AモードでF値を1.0に設定すると、実絞り測光になる。 使えることが分かったので、ちゃんとしたSAマウント用M42アダ