PENTAX-Mレンズの修理あるいは破壊 ノ巻

KマウントのPENTAX-M 35mm f2.8をジャンクで確保していたが、絞りの戻りが遅く、開放以外は露出オーバーで使い物にならなかった。PENTAXのデジカメ(K10D)で使う場合は、グリーンボタンで測光してからシャッターを押すという一手間かかるのでお蔵入りのままでも良かったが、M42のアダプタKを紛失して、K10Dで使えるレンズが減ってしまったことと、光学系が綺麗なのでもったいないので、修理してみることにした。

分解方法はネットで調べて理解したが、カニ目などの工具が無いのがネックであったが、なくてもできる範囲でなんとかならないか、とりあえず開けてみる…

作業中はテンパっているので写真は一切残っていないが、ハマったポイントを挙げておく。

・マウントを外すと、絞りを戻すための、コイルバネが外れて戻すのが大変。更に絞りレバーの位置合わせなども必要で、パズルのよう…

・絞りリングを外すとクリック用の鉄球が入っていて、グリスの粘力でくっついているが、不意に落ちてしまうと無くすのですぐに外しておいたほうがいい。特にカーペットに落ちた時にはもうダメかと…

・レンズが入った筒は必要なければ開けない。知らないうちに開けてて、レンズが落ちそうになった。埃が入るし、レンズに傷がついたらそれこそゴミに…

前からも後ろからも分解してみて、絞りばねは乾いており、マウントのうらの油は拭いてみたが、絞りの動きは改善せず。
これ以上はカニ目が必要なため一旦中止。

カニ目は3000円程だが、買うまでも無い。が、何か代用品は無いかネットで調べたが、カニ目を自作する人やピンセットを使う人がいるようだ。
ホームセンターで物色してみるが、自作に使えそうな部品は見つからず、ピンセットを使うこととした。

ピンセットを穴に合わせて広げて差し込み、力を入れながら回すがすっぽ抜けて傷が付いたりするが、致命的でなければ気にしない。

これで絞りばねが分解できるようになった。いざばらしてみると、やっぱり油染みは皆無で、油による絞り粘りでは無かったようだ。ではなぜ絞りの動きが悪いか?どうも絞りを抑えるリングが締めすぎだったのではないかと推測し、組み戻す際に調整してみるとやはり早く動けるようになった。

最後にフィルター枠を固定する際に無限遠を調整する仕組みなので、昼間に何度か調整し直した。ファインダーとセンサー面のピントの一致も微妙なので最後は適当に納得したら終了。筒状のゴムがあれば銘板は簡単に外れるので、あとはネジ3本でいつでも調整し放題だし。

結局、ヘリコイド以外はすべてバラし、無事に修理を完了した。

試し撮りはCP+2013で、思い切りピンボケというか手ブレw

K10D + PENTAX-M 1:2.8 35mm

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